『宇宙戦艦ヤマト』とラジオの思い出<第5回>
『宇宙戦艦ヤマト』関連書籍などを見ると、1978年8月4日の深夜に「オールナイトニッポン」で『さらば宇宙戦艦ヤマト』の生ドラマを放送、とある。しかしこれは誤りだ。
8/4にはフジテレビの「ゴールデン洋画劇場」枠でパート1の劇場版が放送され、それを受ける形で「オールナイトニッポン」が生放送の特別番組を放送したのは確かだが、この時は映画のオリジナルサウンドトラックを使い、ダイジェストの形で紹介したに過ぎない。
実はこの番組も途中で寝てしまったので最後まできちんとは聴いていないのだが、ドラマ紹介部分は少なくても新録音でも生でもなかった。
では生ドラマは・・・?

放送されたのは1979年2月10日。
これはTVシリーズ『宇宙戦艦ヤマト2』がクライマックスに差し掛かった時期であり、何故このタイミングで『さらば』が放送されたのだろうか。
またキャストは『さらば』と『ヤマト2』の折衷であり、ナレーターの木村幌(土方艦長と兼務)、サーベラーの小原乃梨子らが交代組。

また前作は「古代進の日記」という形で構成されていたのに対し、今回は森雪のモノローグを多用。
しかし雪役の麻上洋子は盲腸で入院して手術を受け、退院直後だったため聴いていて痛々しかったことを覚えている。
W主役だった『魔女っ子チックル』も降板、最終回のみ代役(潘恵子)になってしまっているが、『ヤマト2』の収録には支障がなかったのか、それともスケジュール調整の故か、最後まで出演している。 (e)
・【ニコニコ動画】オールナイトニッポン特別番組「さらば宇宙戦艦ヤマト」第一部
・【ニコニコ動画】オールナイトニッポン特別番組「さらば宇宙戦艦ヤマト」第二部
・【ニコニコ動画】オールナイトニッポン特別番組「さらば宇宙戦艦ヤマト」第三部
・【ニコニコ動画】オールナイトニッポン特別番組「さらば宇宙戦艦ヤマト」第四部